ローンで高級な墓石を買う

弟が騙されて高額なダイヤモンドを買わされた。同窓会名簿を頼りに連絡してきた同窓生でもなんでもない女性に、デートなどをちらつかされ、今は贈る相手がいなくても、高級店の名前が入った一流のダイヤモンドを用意しておけば、将来出会った相手にプレゼントできる。貰った相手は代官山の高級店の名前入り鑑定書に喜ぶなどどセールスされたらしい。

太陽の石像

女の私からしてみれば、自分と出会う前に買われたことがわかる日付の入った鑑定書付きのダイヤモンドをもらっても喜ぶどころかドン引きする。代官山の高級店というが、見たことも聞いたこともない店名だった。恐らくマンションの一室に事務所でもあるのだろう。小さな石っころのダイヤを、ローンでえらく高く契約させられていた。

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こんな話は前にもあった。父だ。今でも健康でぴんぴんしている父は、働き盛りの40代半ばで、ローンで高級な墓石を買った。時代はバブル景気の終わり。一気に破たんしたバブル景気に人々がショックを受け、暗くて寒い冬の時代に突入した時だ。父の会社も業績悪化で残業代が出なくなり、賞与の心配どころか整理解雇があるのではないかと噂されていた時期だという。営業先で知り合ったインチキお坊さんの口車に乗せられ、高級墓石を購入すれば、徳が得られ幸せな最期を迎えられると信じて墓石を購入したのだ。余命宣告でも受けていたのなら別だが、健康で働き盛りの男が人生の最期を心配していたとは。

宮城 墓石

30年ローンなので父は今でも少しずつ墓石代を払っているが、死んだ後の心配だけはしなくていいのでその点はありがたいと思っている。しかしこの親子は、慎重で疑り深い私の家族とはとても思えず、今後も心配で目が離せない。