花嫁衣装を着るなら和洋折衷を着てみたいな

10年以上前にあったドラッグストアのテレビCMで、なんでも欲しがるマミちゃんというのがあったと思う。今でもテレビで見かけるタレントさんの、デビュー当初の出演作だったのだろうと思うが、うちの娘はまさに何でも欲しがる欲張りな子だ。下に弟がいるのだが、最初の子ということで両親をはじめ、その両方の祖父祖母から可愛がられ、まさに蝶よ花よと育てられてきた。後から生まれてきた弟は、両祖父祖母からすると娘の弟という立ち位置でしかなく、常に娘は家族の中心。なんでも与えられ、全てにおいて恵まれてきた。

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成績はいまひとつ振るわなかったが、それを補って余りある容姿の美しさを持っていたので愛嬌もあり、将来が楽しみだったと言うのは事実だ。

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しかし、あまりになんでも与えられてしまってきたためか、遠慮を知らず、欲張りな人間になってしまった。5種類の花があれば、誰もが欲しがる一番美しく華やかなものを娘が手にする。学園祭の役割も、地味な裏方の仕事は当然他の誰かの役で、娘は人の目を浴びるイベントの花形のポジションに収まっている。学力相応のいまひとつの大学に進んだが、ルックスだけで一流商社に就職。そこでも出世頭でルックスもいい男性を射止め、6月に花嫁となる。

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結婚式もおおむね娘の希望通りに話が進んでいて、何を着ても似合うであろう娘は、花嫁衣裳もひとつではあきたらず、何着も試して、和洋折衷も着てみたいと言っている。その希望も、真新しいものや情報があればすぐにそれを試したがるから、夫となる彼は大変だろうと思う。足るを知るという言葉を知らない娘に育ててしまったことは、親として本当に情けなく、花嫁となる娘のこの先が心から心配だ。